「万物は、数の関係に従って秩序あるコスモス(宇宙)をつくる」――。

                   ギリシャの哲学者、ピタゴラス

 完成から2,400年もの時を経て、アクロポリスの丘にそびえ建つギリシャ建築の至宝「パルテノン神殿」。地中海の太陽がもたらす容赦のないコントラストを背に、確固としてそこに存在する疑いようのない客観的実在は、今もなお、見るものすべてを圧倒して止まない。

 大地と一体化した堅牢な神殿の礎石「スタイロベート」。その外周部を「コラム」と呼ばれる輪切り状の円柱が天に向かって規則正しく伸びる。円柱と円柱の間には、重さ15tもの水平の梁「アーキトレーブ」が載り、その明瞭な輪郭と充実した量塊が、左右のコラムを力学的に押さえ込む。

「基礎」「柱」「梁」のそれぞれが、支え――支えられる一連の関係として存在する“構造のワンセット”を「オーダー」と呼ぶ。古代ギリシャ人の叡智は、建築の原点であるオーダーのあり方を、二本の足で大地に立つ生き物、つまり直立する人間そのものに求めた。

オーダーを複数連結させて力強い立体的外観を表現することに成功しただけでなく、数的秩序の持つ明晰さを好むギリシャ人は、そこに調和と均衡、つまり究極の「美」を追い求めた。建築に調和をもたらすには、オーダー各部の寸法と配列の間隔、それらのすべての要素が細部に至るまで、均衡のとれた、しかも格調の高い比例をつくりつつ、全体のプロポーションを統一しなければならない。

「人間は宇宙と調和する存在であり、故に崇高である」――。これこそ、古代ギリシャ人の哲学であった。単なる力学的機能を超えた、重力を支えることの崇高さ、直立する人間の崇高さを再現し、オーダーの論理から普遍性のある「美」を導き出した彼らの叡智に、感服せざるを得ない。

「Σ」は、パルテノン神殿に代表される古代ギリシャ建築の思想を拠り所に、シンプルな構造美と悠久の高耐久性を兼ね備えた住宅用構造躯体を、現代のプレキャストコンクリート(PCa)技術によって具現化する壮大なプロジェクトである。

2009年4月――。ΣはまずBase事業からスタートを切る。

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高品質、低コスト、省力施工―。かねて住宅基礎のPCa(プレキャストコンクリート)化は、住宅産業が抱える諸課題に解をもたらす理想の工法と考えられてきた。

しかし先人たちの努力も空しく、道半ばであった住宅基礎のPCa化が、Σbase工法の誕生によって、遂に現実のものとなった。

ミリ単位の寸法精度を生み出す独自の設計思想。掘削から基礎完工までわずか3日の超スピード施工。そして、現場打ち基礎に打ち勝つ価格競争力と、コンクリート製品メーカーのエキスパートによる全国供給体制。あらゆる魅力を備え、いまΣが、住宅基礎業界のフロントランナーに躍り出る。

Σ革命宣言!